つくるひとびと

マナマコ

大分県漁業協同組合上浦支店

中西 昭洋さん

冬が旬!上浦のナマコ

 上浦地区では、12月11日〜2月末がナマコの漁期です。「ナマコは水温が下がると活発に動き始めます。餌をたっぷり食べて太り、味も良くなるんですよ」そう話すのは大分県漁業協同組合の中西昭洋さん。漁業者と密にコミュニケーションを取りながら、漁業全般、貴重な水産資源を守る活動(禁漁日の設定、磯焼け※1対策など)をサポートする縁の下の力持ちです。

新鮮なナマコを味わおう

 現在、上浦地区でナマコ漁を行う漁業者は7人。ボンベは使わず、身体ひとつで海に潜る素潜り漁で3色のマナマコ(赤ナマコ、青ナマコ、黒ナマコ)を漁獲しています。「漁師さんは朝8時頃から2時間ほど海に潜り、獲ったナマコを水産物荷捌き所へ持ち込みます。がんばった分だけ成果になることが漁業者のやりがいに繋がっています」と中西さんは微笑みます。柔らかく、磯の香りとコリコリした食感が楽しめる佐伯産のナマコは、橙の果汁と大根おろしを加えたしょうゆで味わうのがおすすめ。市内のスーパーなどで見かけたら、ぜひお試しください。

※1 海藻が著しく減少・消失する現象。

素潜り漁とは

 

小型漁船で漁場へ行き、身体ひとつで海に潜って漁獲するスタイル。泳力と強靭な肉体が必要になります。

上浦で獲れる3色のマナマコ

 

赤ナマコは生食が主で、青ナマコ・黒ナマコは干しナマコに加工されることも。小ぶりの方が柔らかいと人気です。

ピックアップ記事