つくるひとびと

スイートピー

渡邉 健太郎さん・愛子さん

手をかけた分だけ美しく咲く花

 大分県は全国2位のスイートピーの産地。宇目でも盛んに栽培が行われています。今回紹介する渡邉健太郎さんは6年前に福岡から地元・宇目にUターン。ファーマーズスクールで2年間学んだ後、妻の愛子さんと2人でスイートピー栽培を始めました。「スイートピーは繊細。花の状態を見ながら水や肥料を与える量、タイミングを調整する必要があります。その年の気温、日照時間なども影響するため、日々勉強です」。9月の植え付けから11〜4月中旬の収穫までは、脇芽摘み、つる下ろしなど手のかかる作業に追われますが、「大変な分きれいに咲くと本当にうれしい」とほがらかに笑います。

全国で評価される染色技術

 宇目産スイートピーの特徴の1つは染色品種が多いこと。「全国的に人気を集めている染色品種は白いスイートピーに専用の染料を吸わせて作ります。染料を混ぜてオリジナルの色を開発することもあります」。渡邉さんご夫婦が丹精込めて育てたスイートピーは品質がよく、美しいと評判。主に関東・関西方面へ出荷され、多くの人の心を和ませています。

※伸びた茎(つる)を平行移動させ、管理しやすい高さまで下ろす作業

ファーマーズスクールとは

 

新規就農を希望する人がベテラン農家(就農コーチ)のもとで研修する制度。詳しくは市ホームページをご覧ください。(研修生募集記事を掲載しています)

大人気!染色品種

 

渡邉さんが出荷するスイートピーの半数が染色品種。ボルドー、ブラウンなど自然界にはないくすみカラーが人気。

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