米水津間越地区
嶋𠩤 大輔さん
アオリイカ(地域名:モイカ)
アオリイカの旬は11月~2月頃。産卵のため藻場にやってくることから、大分では「モイカ」とも呼ばれています。定置網漁でも獲れますが、間越では一本釣りが主流。鮮度の良いものは、目に輝きがあり、触ると体表に模様が浮かびます。
長年磨いた腕で挑む一本釣りのアオリイカ漁
米水津・間越で生まれ育ち、ふだんは兄と2人で定置網漁を行う嶋𠩤大輔さん。毎年秋が深まると、自らカスタムしたのべ竿※1を手にアオリイカ漁に出ます。
「一本釣りは、技術はもちろん、手返し※2の良さや経験がものを言います。私は幼い頃から父についてイカ釣りをしていたので、誰にも負けたくないという気持ちが強いですね。イカ釣りそのものが好きなので、楽しんでやっています」。
間越の漁師たちが夜行性のアオリイカを狙うのは、月夜と夕まずめ※3(日没前後の薄暗くなる時間帯)。嶋𠩤さんも日没前に船を出し、漕ぎ釣りと呼ばれる手法でゆっくり船を進めながら、1杯ずつ釣り上げます。
朝市でも争奪戦になるほど人気!
嶋𠩤さんが釣り上げたアオリイカは、市場を通じて市内外へ出荷されるほか、毎月第3日曜日※4に開催される「間越来だんせへ市」にも並びます。
「アオリイカはすぐ売り切れてしまうので、確実に手に入れるなら早めに来るのがおすすめです。妻が出す間越産のなずなの塩を使った手作り塩プリンもおいしいですよ」。
甘みが強く、肉厚でコリコリとした食感が魅力のアオリイカは、刺身をはじめ、一夜干しや唐揚げ、南蛮漬け、イカ飯など多彩な料理で楽しめます。間越の豊かな海が育んだ冬の味覚をぜひ味わってみてください。
※1 リールを使わない竿。
※2 釣り上げてから次の仕掛けを投入するまでの一連の動作。
※3 間越では「夕まじめ」とも呼びます。
※4 8月を除く。

▲月夜の時は1日約4時間の漁で40~60杯前後、過去には1日90杯以上釣れたことも。

▲間越来だんせへ市は8時30分~なくなり次第終了。鮮魚を浜値※5以下で購入できます。
※5 港や市場で取引される価格。

