つくるひとびと

蒲江波当津地区

井上 真二さん

 蒲江で主に栽培されているのは、1本の茎に大ぶりの花を1輪咲かせる「輪菊」。花持ちがよく、長く美しさを楽しめるほか、花色も黄・白・赤など多彩です。
 井上さんは気象災害に強い3棟の鉄骨ハウスで、黄色の輪菊を一本一本丁寧に育てています。



輪菊と歩んだ、幸せな40年

 蒲江は県内でも有数の菊の産地。昭和52年にこの地で菊づくりが始まって以来、「蒲江花き生産組合」のみんなで助け合いながら、約半世紀にわたって菊栽培を続けてきました。今回ご紹介する井上真二さんは輪菊一筋40年の大ベテランです。
 「輪菊を始めたきっかけは、元々会社員に向かない性格だったのと、身近に先輩がいたから。何も分からない若造にやさしく教えてくれました。一つのことを探究するのは面白いし、満足感や達成感もある。この仕事ができて幸せです」。
 過去には、研修で花の本場・オランダを訪れたこともある井上さん。今も月1回の組合例会で情報交換するなど、学び続けながら、より良い菊を追い求めています。


技術と自動化で通年出荷を実現

 菊は日照時間が短くなると花を咲かせる「短日植物」。夜間に光を当てる電照栽培や、シェードによる遮光処理で開花時期をコントロールし、通年出荷を実現しています。
 「年齢的に大変なこともありますが、結束機能付きの自動選別機など自動化が進み、負担が減りました。生産効率も向上しましたし、技術の進歩はありがたいですね。輪菊はつぼみの状態で出荷するので、お客さまのもとで美しく花開いてくれるとうれしいです」。
 正月、盆、春・秋の彼岸と、毎年決まった時期に需要が高まる菊。生産者一人ひとりの努力と組合員同士の連携が、“蒲江の良質な菊”を生み出しています。

▲井上さんが夏に育てているのは、暑さに強く、美しい黄色が印象的な品種「精の光彩」。

▲重さ別(3L・2L・L・M)に選別し、結束まで行う自動選別機。作業が格段に楽に。

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