　近年、特殊詐欺などの被害が増えており、佐伯市では架空料金請求詐欺やSNS型詐欺が急増しています。特殊詐欺の手口は年々巧妙化しており、高齢者を狙った「オレオレ詐欺」に限らず、「闇バイト」や「SNS関係の詐欺」など、若年層もターゲットになっています。
　詐欺に遭わないためには「自分だけは大丈夫」という思い込みや油断は禁物。特殊詐欺の代表的な手口や対策を改めて学び、普段から気を引き締めておくことが大切です。また、自分だけではなく周りの家族や友人も守るために、少しの気づきや声掛けが欠かせません。家庭や地域で意識を高めて、予防へつなげましょう。

　相手方が主にSNSを通じて投資をすすめ、金銭をだましとる詐欺です。インターネット上に著名人の名前や写真を悪用したウソの投資広告を出したり、「必ずもうかる投資方法を教えます」などとメッセージを送ったりして、最終的に金銭などを振り込ませます。「確実に利益が出る」「あなただけに教えます」「無料投資教室」などの文言には要注意！

CASE1

　インターネット上で著名人が投資をすすめる広告を発見し、広告をクリックしたところ、SNSのアカウントを送信する画面が現れ、著名人を自称する者とSNSアカウントを交換。その後、著名人のアシスタントを紹介されてSNSアカウントを交換。

などと2人から連絡があり、信用した男性が投資の専用サイトを開設し、指定された口座に入金。運用利益が上昇するとさらに要求がエスカレートして、入金し続けた結果、高額をだまし取られた。

　SNSやマッチングアプリなどを通じて出会った人と直接会わずにやり取りを続け、恋愛感情や親近感を抱いて金銭をだまし取られてしまう詐欺です。「荷物を送るから手数料を払って」「会いたいから旅費を払って」などの文言には気をつけて。

CASE2

　SNSで友達申請された女性とSNSで連絡を取り合っているうちに、その人に恋愛感情を抱くようになり、投資をすすめられた。　

という話を信用し、すすめられた投資専用のアプリをインストール。指定する口座に振り込みを行い、約300万円をだまし取られた。

　SNSやインターネットで仕事の内容を明らかにせず、高額な報酬の支払を示して犯罪の実行者を募集するものです。知らず知らずのうちに強盗や詐欺といった犯罪に加担し、逮捕される人が急増しています。「高額」「即日即金」「ホワイト案件」など、「楽・簡単・高収入」ということを強調する求人情報には注意してください。「シグナル」や「テレグラム」といった匿名性の高いアプリに誘導される場合も、犯罪にかかわる危険が大きいです。自分や家族が脅迫されていても、強盗は凶悪な犯罪です。犯罪に加担する前に、勇気を持ってすぐに警察へ相談しましょう。

　警察官などと名乗って電話をかけ「キャッシュカード（銀行口座）が不正に利用されている」「預金を保護する手続をする」などとウソの手続を説明。キャッシュカードをすり替えるなどして盗み取る手口です。

詐欺の対策は犯人と話さない

　「私は絶対大丈夫」「ちゃんと利益が出ているから」と思っても、一度立ち止まってみませんか？以下のようなことがあったら詐欺を疑ってください。

□著名人や投資家を名乗った。ネット広告をクリックした。
□トークアプリのグループに招待され、投資をすすめられた。
□マッチングアプリで知り合った人から投資を進められた。
□投資アプリをダウンロードしたら、多額の利益が表示された。
□インターネットバンキングでの振込を指示された。
□直接会うのにお金が必要と言われた。
□振込先が個人名義の口座だった。
□海外から電話がかかってきた。

ATMでは電話を使用しないで！それは詐欺です！振り込みをする前に、周囲の人や警察へ相談することが大切です。