佐伯から全国へ、世界へ

　精密板金加工分野において九州トップクラスの実績を誇る長尾製作所は、佐伯を代表する企業のひとつ。主力の半導体製造装置部品は携帯電話やパソコン、冷蔵庫など多くの電化製品に使われている半導体の製造に欠かせないものであり、私たちの快適な生活の根底を支えている企業と言っても過言ではありません。ほかにも食品、医療、通信、防災、インフラなど様々な分野に貢献し、新しい国立競技場の大型モニターの筐体製作※１、イギリスの新幹線の屋根カバー製作など大規模な仕事も数多く手掛けています。さらに、アルミを天然藍で染色する日本初の技術を使ったOitaMadeの商品開発※２、地元サッカークラブのスポンサーなど地域に根ざした活動にも意欲的です。

求めるのは「人間力」

　長尾製作所が現在最も力を入れているのが人材育成。「企業にとって技術力以上に必要なのが人間力です。考え方、行動の基盤となる人間力向上のために教育体系の整備を行うとともに、就労環境の改善、技能実習生の支援体制の構築も進めています」そう話すのは社長の長尾一生さん。すでにハラスメント研修、承認力研修など様々な取組を実施していると話します。

　今後、ますます伸びていく主力の半導体分野。長尾製作所は地元、佐伯の若い力を求めています。

※1 機械や電気機器を収めるBOX
※2 Oit aMade株式会社、セーラー万年筆と提携し、万年筆などを開発