特集

自然災害に備え地域を知って事前準備を

事前復興計画策定中

 毎年のように全国各地で起きている風水害、30年以内に80%程度の確率で発生すると言われている南海トラフ地震。昨年8月には、日向灘でマグニチュード7.1の地震が発生して「南海トラフ地震臨時情報※」も発表されるなど、大規模地震への警戒が高まっています。
 異常気象による環境の変化もあり、今や自然災害は“いつか起きる”ではなく“必ず起きる”といえるほど、私たちにとって身近なものとなっています。いざという時に、自分や家族、地域の人々が誰一人として逃げ遅れることなく命を守れるよう、日頃からしっかり備えをしておきましょう。また、市では、万が一災害が起こった後の復興計画の策定にへ向け、準備を進めています。
※南海トラフ地震臨時情報=南海トラフ地震の発生可能性が通常と比べて相対的に高まったと評価された場合に、気象庁から発表される情報。

 

防災危機管理監と共に、より災害に強いまちづくりを

 元陸上自衛官の山﨑 真一さんが、「防災危機管理監」に着任しました。山﨑さんは、地域防災マネージャーの資格の持ち主。自衛官として得た防災・危機管理に関する知識と経験を活かして、もしもの時はもちろん、日頃から地域の防災力の強化や、防災・危機管理体制の見直しなどに努めていきます。

 防災・行政ラジオなら再度聞き直すことができます!市から貸し出しできる防災・行政ラジオを活用ください。防災スピーカーから流れる情報を屋内でもはっきり聞くことができ、放送内容を5件まで録音できます。市民や市内に事務所を置く事業者は無料で1台貸出し可能です。
 「おおいた防災アプリ」や「さいき防災メール」でも、気象情報の発表、解除に関する情報、竜巻注意情報、津波に関する情報を受信できます。

さいき防災メールはこちら

おおいた防災アプリを検索!

 最新の停電、復旧見込み情報を、マップで確認できる「九州電力送配電無料アプリ」を活用しましょう。離れた家族の停電の状況も確認できます。

※市では正確な停電情報、復旧情報などは確認できません。

「九州電力送配電」はこちらから

 いざ災害が起きた時、何を持ってどこに避難すればよいでしょうか。市には大きく分けて「指定緊急避難場所」「指定避難所」の2つの避難所があり、異なる機能を持っています。一覧表は毎年各家庭に市報と一緒に配布しているので、確認、保管をしましょう。市ホームページでもチェックできます。

 

指定緊急避難場所

 災害時に一時的に避難して身の安全を確保する場所です。
 避難情報が発令された場合は、最寄りの指定緊急避難場所へ避難してください。津波発生時には原則、最寄りの「津波避難地(高台)」を目指しましょう。

指定避難所

 自然災害で家屋などに甚大な被害を受け、自宅などで生活ができなくなった場合に、一定期間避難生活を送る場所です。

Q. 地震や風水害の時、どこに避難すればいい?もしも津波警報が出されたら?

A.

 地震、津波、風水害で避難する場所は違います。風水害の避難場所は海の近くも指定されており、津波の時に避難できない所もあるので注意が必要です。指定緊急避難場所と指定避難所のリストには、どんな時に避難すればよいのか、災害区分が明記されているので、しっかり見直しましょう。

Q. 自分の住む地域以外の避難所に行ってもよい?

A.

 住んでいる場所だけではなく職場の近く、出掛けた先で被災することもあるので、どこの避難所へ行っても大丈夫です。いつ被災してもいいように、自分の行動範囲にある避難所は確認しておくことが大切です。避難所に行く際の事前連絡は必要ありません。

Q. 鍵は誰が開けてくれる?

A.

 避難所にはキーボックスがあり、地域の人が鍵の場所を管理しています。大きな地震が発生した際、自動で開錠するキーボックスを設置されている避難所もあるので、最初に避難した地域の人が鍵を開けることになっています。

Q. 何を持っていけばよい?

A.

 ほかの人に借りられないもの(薬、お薬手帳、入れ歯、眼鏡など)はできるだけ持って行きましょう。最低でも3日間は過ごせるように防災バッグに持ち物を準備しておくと安心です。☆指定緊急避難場所には備蓄品がありません。非常時に持ち出す物をチェックして、すぐに持ち出せるようリュックにまとめておきましょう。

 

 市内には、南海トラフ地震に備えた大型備蓄倉庫が5施設あり、各施設に避難する想定人数の3日分の食料などを備蓄しています。今回市内で1番大きな「上堅田上城地区防災備蓄倉庫」には実際にどんな物が備蓄されているか一緒に見てみましょう。そして、自分たちには何の備えが必要か、改めて考え準備する参考にしましょう。

歯ブラシ・カイロ・オムツ・生理用品・ウェットシート、担架、発電機など、50種の生活用品を備蓄

大型備蓄倉庫

やまばと児童公園防災備蓄倉庫

備蓄対象人数:約6,060人

渡町台校区内(指定避難所外避難者含む)

城山北防災備蓄倉庫

備蓄対象人数:約5,300人

鶴岡・八幡・上浦地域内(指定避難所外避難者分含む)

蒲江振興局防災備蓄倉庫

備蓄対象人数:約4,700人

蒲江地域内(指定避難所外避難者分含む)

宇目小野市地区防災備蓄倉庫

備蓄対象人数:約1,490人

宇目地域内(指定避難所外避難者分含む)

上堅田上城地区防災備蓄倉庫

備蓄対象人数:約11,770人

上記の地区以外の地域(指定避難所外避難者分含む)

お問合せ

防災危機管理課(本庁舎5階81番窓口)

📞22-4567

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