作曲家/九州作曲家協会理事
吉岡 愛梨さん
音楽(作曲)
吉岡さんは佐伯市出身の作曲家。プロへの曲提供はもちろん、地元企業の社歌制作、音楽教室・講座の主催、佐伯鶴城高校 吹奏楽部の外部講師など地域に根差した幅広い活動を行っています。
小4で見つけた「作曲家」という夢
吉岡さんが作曲家を志したのは小学4年生。とある演奏会で心を揺さぶられ、「私もこんな風に人に感動を届ける音楽を作りたいと思ったのがきっかけでした。両親の教育方針が“こどもの好きなことは全力で応援する”。途中で投げ出さないこと、良い音楽家になるには国語力や英語力、歴史などいろいろな知識が必要になるから学校の勉強もがんばろうね、と約束して作曲の勉強を始めました」。
その後、大分大学の田村洋彦教授(当時)に師事。小・中・高・大学・大学院と長い時間をかけて作曲・作詞・編曲、声楽、楽器、合奏など音楽に関するあらゆる知識を深めていったと言います。
音楽を通じてたくさんのことを学んでほしい
吉岡さんの音楽教室・アイリトミックスクールでは楽器演奏・歌・作曲を学べるだけでなく、音楽を通じて礼儀や感謝の心、やり抜く力、努力の方法など人間力を磨くことができます。「大切にしているのは“やってみたい”という気持ち。お子さんの場合は必ず本人の意思を確認します。音楽を心から楽しみ、音楽プラスαの何かを見つけてもらえるとうれしいですね」。
音楽振興に熱心な佐伯市で地域に根差した活動を続ける吉岡さん。たくさんの曲で市民の耳と心を癒やすとともに、未来を担う新たな才能をはぐくんでいます。

▲作曲で大切なのは、身近な出来事や風景を当たり前にせず、常に「なんでだろう」と好奇心を持つこと。社歌づくりの際は社員の思いに耳を傾け、愛着の湧く一曲に。

▲さいき城山桜ホールでの発表会の様子。プロが使用するピアノ(スタインウェイ)に触れる貴重な体験。