つくるひとびと

陶芸

木立地区

歳納泰次郎さん

陶芸

小石原焼で有名な福岡の土秀窯で修行した歳納さんが開いた『陶芸工房 としの窯』。小石原焼の流れをくむ作品は素朴な風合いと使いやすさが魅力で、多くの人に愛されています。陶芸教室も人気です。

奥深い陶芸の世界に魅了されて

 自然豊かな木立地区にある『としの窯』。工房にはコップやお皿、一輪挿しなど味わい深い陶器作品がずらりと並び、見ているだけで心が躍ります。「もう50年ほど前になるかな。小石原焼に一目ぼれして陶芸の道を志しました。自分の窯を開いて30年近く経ちますが、陶芸は知れば知るほど奥が深い。まだまだ勉強中です」そう話すのは窯主で陶芸家の歳納さん。民陶※1ならではの使いやすさにもこだわった“としの流”の作品は手になじみ、長く愛用したくなるものばかりです。

陶芸で人生を豊かに

 歳納さんは陶芸教室※2、小学校での指導など講師活動も精力的に行っています。「作り方の提案はしますが、形や色に決まりはありません。その人の個性が味わいになります。陶芸を通じて自由なもの作りの楽しさや喜びを感じてほしい。それが人生を豊かにするエッセンスになればうれしいですね」。作品には作り手の生き方が表れるため、人間性の向上、楽しむ心が何より大切だという歳納さん。最後に「趣味は人生を楽しく送る研究。同じ人生なら楽しんだ方が絶対しあわせでしょ?陶芸もその手段のひとつです」と、ちゃめっ気たっぷりに教えてくれました。

※1 生活雑器
※2 工房内教室のほか、公民館、夏休みイベントなどで開催

▲工房内の陶芸教室には、こどもから大人まで幅広い年代の人が参加。体験は随時受付中なので気軽にお電話(📞29-2588)を。

▲工房内のギャラリーには歳納さんの作品を展示。購入もできます。

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