西田 朱乃さん
ジビエ
佐伯では野生動物による農林産物の被害が多く報告されており、その対策として古くから狩猟が盛んに行われてきました。狩猟で得た鳥獣肉は「ジビエ」と呼ばれ、栄養満点でヘルシーな有能食材として近年認知度を上げています。
猟師として地域に貢献
西田さんが猟師を志したのは3年前。「猟師が減っている」という現状を聞き、迷わず決断しました。「小さな頃から身近に猟師が多く、よくジビエのお裾分けをもらっていました。作物被害についても知っていましたから、今度は私が猟師として地域を支えたいと思いました」。
猟をするのは会社が休みの週末。ワナの場合は先輩について山を周り、鉄砲の場合は7、8人のグループで獲物を追います。
「命」の尊さを伝えたい
猟を始めて西田さんの気持ちには大きな変化があったと言います。「命の尊さ、いただきますの本当の意味を知ってもらいたいと考えるようになりました」。その方法の1つがYouTubeチャンネル“さいきジビエANO CHANNEL”の開設。猟や食肉処理※1など命と向き合う姿を配信することで、視聴者に「命」についてまっすぐに問いかけています。
猟師、会社員、動画の撮影・編集と忙しい毎日を過ごしていますが、「やりがいだらけ。大変だと思ったことはありません」とパワフルに笑う西田さん。今後は「こどもにも安心して見てもらえるよう、猟の過程をソフトに伝える方法を模索したい」と意気込んでいます。
※1 食肉処理の資格を持つ、先輩の様子を配信
鉄砲を使うグループ猟の様子。
危険がないよう、綿密に打合せ。
西田さんが鉄砲の免許を取得し
て1年後、初めて仕留めた猪。
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