特集

お魚食べていますか?~育てて、食べて、守ろう佐伯の海~

 日本では年々魚離れが進んでおり、平成23年度には1人当たりの水産物の年間消費量が肉類を下回る※1など状況は深刻です。市の基幹産業である水産業は、山、川、海という豊かな自然によって育まれた誇るべき産業。豊かな漁場を舞台に漁業に携わる人は2,785人、漁船数は1,911隻であり、大分県で獲れる魚介類の2/3は佐伯市産です。そんなまちの宝である魚を、日常でもっと食べる機会を増やしませんか?

※1 水産庁ホームページ参照
※2 2021年7月時点。漁業者数は大分県漁協の正組合員と準組合員数

 豊かな漁場の1つ、蒲江の海で活動している「蒲江漁業青年部連絡協議会」では、地元のこどもたちに魚の魅力やおいしさを知ってもらうため、魚の捌き方教室などの活動を行っています。漁業を支える思いや、活動を通じて人々へ伝えたいことを尋ねてみました。

魚を知って食べてもらうことが、
地域の海と食文化を守る一歩に

大分県漁業協同組合青年部蒲江支部 会長
(蒲江漁業青年部連絡協議会)
清水 崚登さん

 大分県漁業協同組合青年部蒲江支部には現在12人が所属し、地域の海と食文化を守るため、様々な活動に取り組んでいます。地元の小・中学校では「魚の捌き方教室」を開催。また、地域イベントの運営や海上清掃、さらには地域の夏祭りを開催して、ヒオウギ貝を販売する屋台の出店など、魚食普及活動を通して地域貢献する活動を続けています。
 「もっと多くの人に魚を食べてもらいたい」と話すのは、青年部の清水さん。「魚の捌き方教室」では、こどもたちが実際に魚に触れ、捌く体験を通じて、命をいただくことの意味や食の大切さなどについても伝えています。小学生はアジを、中学生はブリを使い、三枚おろしから刺身にするまでを体験。「最初は魚の匂いや感触に戸惑う子もいますが、次第に興味を持ち、自分で捌いた魚をおいしい!と笑顔で食べる姿を見るとうれしくなります。自分で捌いた魚は、格別ですよね」と、笑顔で話してくれました。
 清水さん自身は、「巻き網漁でキビナゴを獲っていますが、小さい魚は逃して、大きい魚を選んで獲るようにしています。育て
て獲るという考え方の人が増えてくれると良いですね」と、限りある自然資源・海洋資源への意識向上も大切だと教えてくれました。
 「私たち漁業従事者は、水産物を食べてくれる人がいてこそ成り立つ仕事です!」だからこそ、食卓に魚が並ぶことは、海と人をつなぐ大切な一歩。新鮮な魚を味わっていただくことが、漁業の未来を支える力になります。

 市では、食への好奇心を誘う「食育ワークショップ」を開催しています。その1つである魚食普及のワークショップでは、おいしい魚の食べ方や、魚の上手な捌き方などが学べます。

 「丸二水産」は海を一望できる民宿で、昔から魚食普及のため、ウニの加工体験や伊勢エビの捌き方体験などを行ってきました。ワークショップを通じて願うのは、魚料理の仕方を多くの人に覚えてほしいということ。自分が食べる魚料理を、自らの手で捌いて食べることができるこどもたちが増えるとうれしいですね。

 料理好きの叔母に誘われたのがきっかけで、参加しました。普段料理はあまりしませんが、「せっかく魚がおいしい佐伯で育ったのなら、魚や伊勢エビを捌けるようになってほしい」という叔母からのメッセージを感じました。魚を見ることはあっても、触る機会は少ないので、今回の経験はとても貴重でした。なにより伊勢エビのおいしさに感動しました。

 身近にある魚を少しでもおいしく食べてもらいたいと思い魚食普及活動をしています。今回のワークショップは、テーマを変えて年度内にあと2回開催します。新鮮な魚はおいしいので、ぜひ参加してください。

 いつも料理を手伝ってくれる娘から「ちゃんとした捌き方を知りたい」とお願いされ一緒に参加しました。はらわたの取り方など、知らなかったことがいっぱいでびっくり。まさに目からうろこでした!今度はおばあちゃんが大好きなアジフライを一緒に作ってあげたいです。

※「魚の食育ワークショップ」の詳細は市ホームページ、または(一財)観光まちづくり佐伯ホームページに掲載します。応募多数の場合は抽選となります。

(一財)観光まちづくり佐伯ホームページはこちら

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(一財)観光まちづくり佐伯📞22-9900

ブランド推進課(本庁舎2階37番窓口)📞22-4673

 手作りみそ、魚食普及、オーガニックなどいろいろなテーマで食育活動を行う人材を「さいき食育サポーター」として、団体に派遣する制度です。このサポーター制度を活用して、魚のある食生活をもっと豊かにしませんか?また、食育に興味のあるサポーターも募集しています。

・会場の手配、実習に係る器材や材料費など必要な経費は申請者の負担となります。
・派遣対象となる事業など、詳細は「さいき食育サポーター」運営・派遣実施要領を確認ください。

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 「佐伯の魚の魅力をこどもたちに伝えたい」そんな思いから、市内の小・中学校では概ね月1回、地元の水産物を給食に取入れています。ブリをはじめ、カマスやアユ、キビナゴなど、季節ごとの旬な魚が登場し、食を通じて海の豊かさを感じられるよう工夫しています。

また、動画やポスターも活用し、魚の生態や特徴、調理の工夫などを楽しく紹介するなど、こどもたちの関心を引き出し、「魚っておもしろい!」という気持ちを育んでいます。
 佐伯の海の恵みが、次世代の魚好きを育てるきっかけになっています。

 年間を通じて豊富な種類の魚が水揚げされていますが、近年は温暖化で海の環境が変化し、漁獲量が減りつつあります。美しい海と魚のあるまちを未来へつなぐために大切なのは、魚食普と適切な資源管理です。市では地元の漁業従事者、大分県漁業協同組合と一緒に、水産資源を増やして漁獲量を維持していくため、アユやマダイ、クルマエビなどの種苗放流事業に取り組んでいます。たくさんの魚が獲れる恵まれた環境を未来へ残していくためには、美しい山、川、そして海を守ることが必要です。
 魚や水産業に携わる人々への感謝の気持ちを忘れず、まずは魚をおいしく食べることから始めませんか。

おいしい海・山の幸を堪能できる祭です

11月21日(金)~23日(日)
佐伯市農林水産祭「祭日豊 秋の大収穫祭」が開催されます。

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